『3分間の沈黙のために……人─自然─テクノロジーの新たな対話』カタログ
掲載記事抜粋
企画趣旨「3分間の沈黙のために」の意味するもの
酒井 信一(ICAEE代表/ギャラリー・サージ ディレクター)
今日、芸術はあらゆるものを対象化しながら発展しています。アーティストが取り上げるテーマも、社会、宗教、政治、テクノロジーといったように、現代社会の様々な領域に及んでいます。感じ、捉えたものを表現するアーティストの創造力は […]
3分間の沈黙のために……人─自然─テクノロジーの新たな対話
Paul Panhuysen パウル・パンハウゼン(ヘット・アポロハウス ディレクター)
人間にはさまざまな知覚があり、日々の生活のなかで私たちは、身のまわりで何が起きているのか正確にとらえようと、それらの知覚を同時に働かせています。芸術はイメージ、言葉、音や音楽、嗅覚や味覚、身振り、運動、あるいは触覚などを […]
作品によせて [1]
Anneke A. de Boer アネッケ・A・デ・ブーア(参加アーティスト)
■ビデオ作品「脳の公園」6分 そこではみんなとてもよく働く。家はとても小さい……。 男たちが車の中で眠っている。通勤時間があまりにも長いから。それで休息をとっているのだ。 東京に行ったことがある1人のヨーロッパ人旅行者の […]
作品によせて [2]
Anet van de Elzen アネット・ファン・デ・エルゼン(参加アーティスト)
■2001年、日本、東京 東京の歌 日本への旅は、私の人生で極めて重要なものとなった。ボーイフレンドの Flavio Titolo は、1999年に亡くなってしまったが、「きっと君は日本でたくさんのことを学べるから、ぜひ […]
作品によせて [3]
Herman de vries ヘルマン・デ・フリース(参加アーティスト)
■ヒューマン・ライフ 1988年、私は “I am what I am ― flora incorporata” というタイトルの本を出版した。各ページに、食物・お茶・薬・ドラッグとして私が取り入 […]
作品によせて [4]
Paul Panhuysen パウル・パンハウゼン(参加アーティスト)
「メカニカル雅楽と電子音の授業風景」は、1994年以来、私が作った6番目のメカニカル・ドラム・オーケストラである。これまでの作品はそれぞれに異なっている。そしてまた、いずれも常に曲想を変えながら、エンドレスに演奏するもの […]
作品によせて [5]
Rob Moonen ロブ・モーネン(参加アーティスト)
■3分間の沈黙 あなたの時計を見てごらんなさい。そして、カチカチという180秒の時の刻みに耳を傾けてごらんなさい。 3分前の時間をよく考えて、3分後の計画を立ててみよう。 3分間のゆっくりとした沈黙の最後の時を思い出して […]
作品によせて [6]
笹岡 敬(参加アーティスト:有地 左右一+笹岡 敬)
今回の作品「LUMINOUS 2001」は、1992年から継続している切れかけの蛍光灯を再現するインスタレーションである。1995年に参加したオランダのアイントホーフェンでの「NowHere」(日本・オランダ現代美術交流 […]
作品によせて [7]
KOSUGI+ANDO 小杉 美穂子+安藤 泰彦(参加アーティスト)
反復 ~こんな夢を見た~ ◆ こんな夢を見た。 一つの明るい部屋。 細長い部屋の突き当たりに一つの窓、窓の外で一枚の黄色い布が風に揺れている。 外は明るい。 壁面に黒板。 教室。 部屋の中に、ゆっくりとしたスピードで回転 […]