画廊パレルゴンⅡ

活動年:1983年 --1988年

場所:東京都千代田区神田美倉町12
 三恵ビル2F

代表:酒井信一

ギャラリー概要:

画廊パレルゴンⅡは、1983年、JR神田駅からほど近い、神田美倉町にあったビルの一室で開廊しました。前身である画廊パレルゴンから、運営体制を一新してのスタートでした。1988年に閉廊するまでの約六年間、若手の作家を中心に、250回以上の展覧会を開催しました。参加した作家は300名以上となります。

画廊パレルゴンⅡは、作品の購買を主な目的とする既存のギャラリーの枠を越え、観客の目線を通して、作家が自らの表現を確認し、新たな試みに挑戦できるような実験の場として機能しました。そのことは、一つの閉じられた画廊空間全体を作品とするインスタレーションという表現を育てる場ともなります。また社会との接点としての新たな画廊のあり方の模索でもありました。
画廊パレルゴンⅡの活動、それは画廊内での個々の展示だけでなく、その画廊を核とし、社会に向けたより大きな表現の渦を引き起こす試みであったとも言えます。そしてこの考え方は、新たに1989年に開廊することになるギャラリー・サージに引き継がれることになります。

参考:展覧会記録としての写真(大村益三)

“周遊圏 85”part.1 展示風景(1985年)

企画グループ展について
画廊パレルゴンⅡでの展覧会と並行するかたちで、『周遊圏84・85』や『万象の変様86・87・88』など、他の複数の画廊(ギャラリー)と連携した展覧会の企画や埼玉県立美術館での企画展示、また既存の美術館や画廊ではなく、宇都宮市にある大谷資料館地下採掘場跡を発表の舞台とする『大谷地下美術展84-89』を1984年から1989年まで計6回、毎年開催しました。
これらの一連の展覧会は、参加する作家自身が企画の主体となるように、会期前後の作家間のミーティングが重視され、会期中のシンポジウムなどの開催や、画廊パレルゴンⅡでの報告展などを通して、展覧会の取り組みや作家それぞれの表現を検証する場が用意されました。

参考:グループ企画展 一覧

「企画グループ展/画廊パレルゴンⅡ」 実施年表(横スクロール)

資料:
バレルゴンII 平面図  
バレルゴンII 使用規約