“記憶する空間 2003.3.20”
二瓶 龍彦
会期:2003年4月14日---4月19日
作家名:二瓶 龍彦
ニヘイ タツヒコ
形態・素材:ミクスト・メディア
主催:フィリア・プロジェクト
展示風景
(photo:渡辺 千恵子)
作家コメント: 訪れる無名の者たちによる、現在の記憶を刻む空間表現プロジェクト。 何もない空間に訪れた者たちが、[日付け][名前][地名]を刻むことにより、イラク戦争が起こっている現在の記憶を、記憶=祈りの空間として生成させる試みです。 直截なメッセージではなく、現在を生きる者たちによる記憶の空間表現であり、再び世界が危機に瀕したときには、今回の記憶とともに傷のように口を開く、記録とはならない記憶の継続としての空間です。 これは、モニュメントとは対極に位置するものであり、無名の者から無名の者への記憶のリレーとしての表現形態です。 悲劇を繰り返さないために、ひとりでも多くの人が訪れ、重層的で多面的な[記憶する空間]を生成されることを願っています。