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“Disengage”

Thomas Ankersmit


会期:2002年12月16日---12月28日

作家名:Thomas Ankersmit
     トーマス・アンカースミット

形態・素材:ビデオ・インスタレーション
モニターテレビ、ビデオ

展覧会DM

ビデオ・インスタレーション "Disengage" は、部屋の壁から壁に張られた金属弦を叩きながら移動する彼のパフォーマンスを、弦の両端に取りつけた2台のカメラがとらえ、アクションが引き起こす一連の作用と変化を記録したドキュメントである。画面は叩かれる弦と共振し、揺れや音量を変化させながら、接近/離隔をくり返す作者を映すが、ときにその姿は黒い塊へと変化してゆく。
アンカースミットの作品は〈パフォーミング映像〉とも呼べるものであり、偶発的な効果をシークエンスに生みだす。そうして映像の安定性は流動化し、われわれの視覚は揺さぶられる。〈見られる〉ための画像から〈作用する〉映像へ。"Disengage"(解放)は、映像の本質と深く結びついた視覚のメカニズムを、映像によって激しく突き動かし、実空間へ解放しようとする試みである。(S)

(photo:S)


報道資料:


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