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“Parks from Pinholes”

伊藤 洋介


会期:2003年2月10日---3月1日

作家名:伊藤 洋介
     イトウ ヨウスケ

形態・素材:スライドショー

展覧会DM

(photo:S)

作家コメント: 「公園」……この消極的な積極性、またはその逆?……に支えられた空間は、何もない何もしないという、常態からの逃避空間として機能する。またそれは計画上、土地の積極的な使用目的を見出せない場合に仮設されるだろうし、さらには「庭園」のような、精神の具現化としての歴史や内容も持ち得ない。その意味で公園は、あらゆる営みの「外部」であるが、しかし現実には、「内部」として区画され都市空間に点在する。公園からの眺望とは、それゆえ、外からの眼差しを内から向けるという、ある種の倒錯イメージとなるだろう……。
今回、カール・ストーンのサウンド 'Banteay Srey' から導かれ、以上のことを考えた。スライド作品は、公園からの眺望をめぐる交換と倒錯を、自然光と人工光の交換時に、原初的な内部/外部の交換装置であるピンホール・カメラで記録し、「モザイクのように」(ストーン)並べ直したものである。特性のない一公園から再生産されたそれらは、観る者の「どこでもない」原初的風景イメージと連結し、芸術としての固有性を獲得することが期待される。
          


作品資料:
展覧会DM(表)

報道資料:


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