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“SPEAK LIKE A CHILD”

諸富 高広


会期:1998年3月23日---4月4日

作家名:諸富 高広
     モロトミ タカヒロ

形態・素材:やじろべえ

展覧会DM

(photo:S)

作家コメント: やじろべえに注目してみました。やじろべえは、一つの点を支点に均等を保たなければ成立しません。玩具でありながらもバランスという力学的な問題を伴って存在する、そのあり方に興味を覚えました。
棚受けにも注目してみたのです。棚受けというシンプルな機能を果たしながらも、いろいろなフォルムに展開していく、そのあり方に興味を覚えたのです。今回の個展では、そのやじろべえを棚受けに乗せてみました。棚受けがやじろべえにとって、うってつけの台座になると考えました。そうすることで棚受けとやじろべえの間には、等しい共存関係が成立すると考えたのです。
個展の題名はSPEAK LIKE A CHILDと付けてみました。この言葉は、子供のように表現するといった意味になります。作品が機能性という本来の概念に戯れていくさまをこの言葉に託してみました。なにもここで規制概念を告発していこうというのではありません。一元的な物の見方から脱皮していくことが物事の認識を深めていく中で重要なのだと考えるのです。



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