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Paul Panhuysen 展

Paul Panhuysen


会期:2002年7月1日---7月10日

作家名:Paul Panhuysen
     パウル・パンハウゼン

形態・素材:サウンド・インスタレーション
板、太陽光電池、サウンド機器、紙、油性顔料

展覧会DM

今回の個展では、様々な彩色が施された25個の箱で構成されたカラフルな作品『サウンド・スケープ』と、数学の「魔法陣」をコンセプトに幾何学的なパターンを組み合わせた『CALCUCO』の2点が展示されます。『サウンド・スケープ』には各々のボックスに太陽電池と組み合わせた小型ラジオが内蔵され、一つ一つが異なったチャンネルに設定されて、それらの音量はソーラーシステムによって天候状態と呼応する仕掛けにもなっています(写真参照)。また、会期中にはたくさんの小型ラジオを用いたコンサートも行ないます。(S)

コンサート風景
コンサート風景
コンサート風景
コンサート風景
コンサート風景
コンサート風景

(photo:S)

作家コメント:
「CALCUCO」 は、芸術表現において能率的な数字の形成を見出すために長年研究された結果である。その探索とは、見るという行為と計算方法を結合し、思考と認識を互いに連結することである。パターンを形成する創造的なプロセスに対して、より深く探求し理解することが、2つの倍数である現在のデザインを導いた。
プリントされた紙には、規則正しく配列された格子の中に、公式によって導かれた数が配置され、審美的なイメージに導く方法と洞察力を供給する。複雑さと結果として生じているパターンの階層化は、応用される数のシステムの複雑さに依存するであろう。このようなイメージは我々に他の精神の技能と想像力を引き起こす。どこかで理解できなくなっても、カオスの入口は開く。この作品は道具として、そこへの意識を拡大して、そして想像力に照合の印を付けて、数を視覚化せしめるように意図される。
過去に多くの芸術家が魔法陣とフィボナッチ数列に言及したものであった。引用としてである。例えばよく知られている作品をあげれば、アルブレヒト・デュラーによる「 メランコリア1」(1514)がある。多くのシンボルを通してこの作品は、芸術、思考と科学を結ぶ、芸術家としての姿勢を示している。これらのシンボルの1つが4の魔法陣である。マリオ・メルツの仕事の多くでも、フィボナッチ数列はネオンサインの数の中で存在している。これらの数学の考えの成果は変形することが可能であり、この道具の中で複雑で組織的な秩序を実現することもできるのだ。これが 「CALCUCO」 でなされることである。(パウル・パンハウゼン)


作品資料:
展覧会DM(表)

報道資料:


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