“Implantation, Immigration / 比喩としての移民局”
Kamiel Verschuren、Joris Fiselier、Robin Kolleman、Aletta de Jong、伊藤 洋介、徳田 智子、橋本 正太郎、水留 周二、山口 隆志、吉田 浩、和志武 礼子、村上 圭一、上野 能孝
会期:2001年6月25日---7月6日
作家名:Kamiel Verschuren、Joris Fiselier、Robin Kolleman、Aletta de Jong、伊藤 洋介、徳田 智子、橋本 正太郎、水留 周二、山口 隆志、吉田 浩、和志武 礼子、村上 圭一、上野 能孝
カミール・フェルシュフーレン、ヨリス・フィッセラー、ロビン・コールマン、アレッタ・デ・ヨング、イトウ ヨウスケ、トクダ トモコ、ハシモト ショウタロウ、ミズトメ シュウジ、ヤマグチ タカシ、ヨシダ ヒロシ、ワシタケ レイコ、ムラカミ ケイイチ、ウエノ ヨシタカ
形態・素材:監視カメラ、モニターテレビ、畳、寝具、身体
企画:伊藤 洋介
ファンデーションB.a.d + W・キューブ・プロジェクト
展覧会コメント:
様々な国で、国境を越えて活動するアーティストにとって、その国のシステム、言語、歴史、習慣等の差異を浮き彫りにし、問題提起することは、芸術上のテーマともなる。現実の様々な交換手続きをする上で、しばしば勝手の違いに戸惑うことになるのだが、それが芸術として表現される空間を、比喩的に「移民局 / Immigration」と言うことはできないだろうか。
今回、ファンデーションB.a.d のメンバー4名は、東京滞在中(6月23日~7月2日)、ギャラリー・サージに擬似的に「入局」し、一時的な生活の場とする。そこでは、移民局としての設備を断片的に模しながら、オランダと日本の差異を、様々な文脈で対照的に見せてゆくことになるだろう。
なお、この展覧会に先だってギャラリー・サージでは、W・キューブ企画の「起源イブ」と題された、ディスカッションに基づくコラボレーション展が開かれている。この展示の最終日、6月23日(土)が、次の本展 “Implantation, Immigration” のオープニングとなるが(これはオランダ・アーティストの来日日にあたり、「入局日」でもある)、インスタレーションの基本構成は、前展を残しながら、内容を変容させてゆくことになるだろう。前展の、ヴィデオが円形壁の内部に設置され、外部から見られる設定は、本展示において、仮泊空間に変化する。逆に、パノプティコン(中央監視装置)のように「外部」を監視する異邦人の眼をもって…。 (伊藤洋介)