(photo:S)
作家コメント: ギャラリー・サージの発表に思うこと
まずタイトルから記しておきます。晩餐-子供っぽい戯れ4(LAST「素朴な果実シリーズ」のための考案)である。僕の場合、最初の発表時は立体造形ということで出発し、そのうち画廊空間の問題などが気になり出し、挫折し今に到っている。ただいつの場合でも、僕の気分というか、癖というか、どうしても作品にタイトルを付け僕の好みの性格にしなければ不安で落ち着かなかった。善し悪しではなく、又他人にどう思われようが、このことは死ぬまで続くだろうと覚悟している。さて、挫折してからの僕は単一の作品の仕上がりとか、空間の問題とかよりも僕の中の物語性の追求ということに興味を抱くようになっていたのである。今回の発表は、これまでに僕が性格付けしてきた幾つかの作品を集め、よりドラマチックになればと思っている。とは言っても、やはり美術である。(1999年8月1日 Nスタジオにて)
新里陽一(LAST「素朴な果実シリーズ」のための考案)
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- ぴあ 99.10/18 表示