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“feel・2 - 旅行記 No.1”

久保木 健夫


会期:1999年7月26日---7月31日

作家名:久保木 健夫
     クボキ タケオ

形態・素材:パネル、アクリル絵の具

展覧会DM

(photo:S)

作家コメント:“feel・2 - 旅行記”
“ルネサンス”という時代を思ってみる。イタリアに様々に残された絵画、彫刻、工芸、建築物等は、当時の人々が捉えていた世界に対する強い関心を知るのである。
例えば建物の内部の壁に描かれた壮大な地図のフレスコ画である。部屋や通路が世界各地の地図で埋め尽くされ、あたかも世界を一目で把握しているような気分にさせられる。全体を通してみて、イタリア周辺は特に精密度を極めている。その眼差しは冷静で、現実を克明に記録している。それと同時に描かれているものが景観である。海には船が、陸地には家や山並みなど当時の景観が描写されている。じっと見ていると、はるか遠方であるはずのその景観が、ありありと目の前に立ち現れてくるようである。地図には、当時の知り得る限りの正確性と、生き生きとした想像力が同居しているのである。
この2つの眼差しが同居するような、世界を観察する態度。そのような絵画の魅力をルネサンスの絵画から学びつつ、私の感覚の旅行記としてまとめてみたい。


報道資料:


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