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シリーズ・ダイアローグとしての小品展
“起源イブ” 第二夜

阿部 尊美、天野 豊久、伊東 直昭、植野 公友、高島 晋一、椿原 章代、出口 道吉、水留 周二、吉田 浩、橋本 正太郎


会期:1999年6月7日---6月19日

作家名:阿部 尊美、天野 豊久、伊東 直昭、植野 公友、高島 晋一、椿原 章代、出口 道吉、水留 周二、吉田 浩、橋本 正太郎
     アベ タカミ、アマノ トヨヒサ、イトウ ナオアキ、ウエノ キミトモ、タカシマ シンイチ、ツバキハラ アキヨ、デグチ ミチヨシ、ミズトメ シュウジ、ヨシダ ヒロシ、ハシモト ショウタロウ

形態・素材:阿部 / ドローイング
天野 / 紙、反転させたテキスト
伊東 / パネル、チューブ
植野 / パネル、油絵の具 
高島 / 紙、ドローイング
出口 / 写真、布で覆われた絵画 
水留 / アルミ缶、スピーカー、アンプ、テープレコーダー、ライト
橋本 / ドローイング

主催・企画:W・キューブ・プロジェクト

展覧会DM
阿部作品
天野作品
出口作品
橋本作品
伊東作品
水留作品
高島作品
椿原作品
植野作品
展示風景

(photo:S)

展覧会コメント:
われわれは、過密化したイメージの世界に憑かれている。科学や芸術の成果のみが急速にイメージとして切り取られ、限りない人間の欲望に即座に供給され続けている。しかし、その過敏な速度が、もどかしい人間存在の感性や思考という精神活動のタイムテーブルを崩壊しようとしている。
 
第一夜は、表現を志すわれわれの意識をも確実にコントロールしているイメージの分析をめぐっての連続ディスカッションであった。表現とは本来、すでに認知された世界像に揺さぶりをかけるような原理を目指して、自己の歴史と環境に発生するモティベーションを先鋭化し、さらに知覚可能な形象へと変換する作業であるはずた。
第二夜は、その個々の起源の構造をまず言語表現の場で限りなくクリアーにしたい。同時に、小品を互いに批評するというフィードバック回路を通し、各自のモティベーションをさらに解析し直すことによって、より綿密なチャートを作成する。そして、その組織図が開示する可能性と、プログラム宿命的に内在する息苦しさを見極
めたい。(水留周二)



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