作品によせて[17]
Veerle PINCKERS ベールル・ピンケール(参加アーティスト)
あいまいな金属の、重さや黒い色彩の象徴である鉛の箔は、覆ったり、包んだり(被膜したり)するのにたいてい役立つ。 衣服や影や物体として表現されると、それは第二の皮膚となる。 その皮膚の存在によって不在、肉体の不在、物の不在 […]
作品によせて[17]
Veerle PINCKERS ベールル・ピンケール(参加アーティスト)
あいまいな金属の、重さや黒い色彩の象徴である鉛の箔は、覆ったり、包んだり(被膜したり)するのにたいてい役立つ。 衣服や影や物体として表現されると、それは第二の皮膚となる。 その皮膚の存在によって不在、肉体の不在、物の不在 […]
作品によせて[18]
SEROUX セルー(参加アーティスト)
現在、私は風景の中に残った人間の痕跡を通じて、存在に関しての象徴的な神話を思考し、創造している。 絵画やデッサンを見つづけていると、瞬間性と永遠性の衝撃を受けるようになる。その時、空間は、ある種の不動の永遠に向かう。 「 […]
作品によせて [19]
Christine WILMES クリスティーヌ・ウィルメス(参加アーティスト)
物や壁の押型をとること、それは、魂を盗む事だろうか? そうかもしれないが、……また同時にそれらの魂を見つけ出すことでもある。 型どりされた物は、機能性と有効性を失い、返却された魂だけが残る。その魂は弧高にして、脆い美しさ […]
作品によせて [20]
Bernard VILLERS ベルナール・ヴィレール(参加アーティスト)
舞台装置:オープニング・パーティーの画廊 登場人物:男(美術批評家)/もう一人の男(収集家)/元気一杯の画廊の主人/作品にさらに花を添える画家本人 男(もう一人の男に):何か飲むもの……じゃなかった。見るものはありますか […]
作品によせて [21]
Catherine WARMOES カトリーヌ・ワルモー、H・アレカン(参加アーティスト)
私の体験と夢(憧憬)の内的印象を可能な限り正確に転写できるようになること:それが私の企てだ。 観察し、注意深く見つめること。建築(組み立て)と力強い塊にちりばめられた限りない空間に浸されるままになること。 私をとりまく建 […]
「巨大都市の原生」1992
Christophe Charles クリストフ・シャルル(アーティスト)
ベルリンのフェスティバル「ウアバーネ・アボリジナーレ」のテーマとして日本を取り上げようという計画が生まれたのは、1991年5月に「フロインデ・グーター・ムジク」の所長、マチアス・オスターヴォルド氏と話していた時である。日 […]
NOWHERE── Message from the organizer
NowHere is an exhibition featuring contemporary art from Japan and the Netherlands. Art is being created at th […]
TWELVE ENVIRONMENTS/根の回復として用意された12の環境 ──主催者メッセージ
日本・オランダ現代美術交流展『NowHere』(1995)、『TWELVE ENVIRONMENTS/根の回復として用意された12の環境』(1996) を共同企画したヘット・アポロハウスとICAEE(国際現代美術交流展実 […]
NowHere(いま、ここ/どこにもない)
Paul Panhuysen パウル・パンハウゼン(ヘット・アポロハウス ディレクター)
芸術家と環境が相互に及ぼす関係は、常に理解と混乱を引き起こす。経験は感情、思考、発想、発見の道しるべとなるのだが、経験がひとたび芸術に翻訳されると、それは他の人と共有され、討論のきっかけを与えてくれるようになる。社会が生 […]
《根の回復》として用意された《12の環境》──日本・オランダ現代美術交流展 1995-1996
酒井 信一(ICAEE代表/ギャラリー・サージ ディレクター)
加速度的に進化する高度情報ネットワークは、われわれの《知覚》と《感覚》を拡大し、自由なコミュニケーションを仮構した。しかし、その、あまりにも高速度で、デジタル的なコミュニケーションは、われわれの《知覚》を統御し、《感覚》 […]
アーティスト・シンポジウム「根の回復に向けて ─ 外在する芸術/内在する芸術」
目次: はじめに 作品にふれること テクノロジー・身体・作品 芸術の「じりつ」性──自立と自律 ■ はじめに (▲先頭に戻る) 酒井信一(主催者:ICAEE代表)── ここでいう「根」というのは、明確に示唆 […]
企画趣旨「3分間の沈黙のために」の意味するもの
酒井 信一(ICAEE代表/ギャラリー・サージ ディレクター)
今日、芸術はあらゆるものを対象化しながら発展しています。アーティストが取り上げるテーマも、社会、宗教、政治、テクノロジーといったように、現代社会の様々な領域に及んでいます。感じ、捉えたものを表現するアーティストの創造力は […]